気分と時間が合った。備忘録の続きを書く。東海道新幹線の中で。 2022年の話。4月にドリカムのツアーが終了して間もなく、5月にも彼らを拝む機会が訪れた。 ただし今回は態様が違う。ドリカムであってドリカムではない。 いろいろ忘れ難い5月26日。 選りに選…

2022年初めのライブはDREAMS COME TRUEだった。 ツアーの起点は2021年秋に遡る。9月25日に予定されていた幕張公演が緊急事態宣言により中止となったために、初日が僕の誕生日にして僕の地元での公演になるという偶然が生じた。翌日の10日にはJR東日本の沿線…

懐古ログ

昨年は個人的な音楽シーンにおいて、貴重な体験が重なった。“狭く深く”のスタイルゆえ、3名(組)以上のアーティストのライブに足を運ぶこと自体が2018年ぶりだったし、初めて生で観られる新鮮さもあった。 本当なら年末に総括する予定だったが、何かと慌ただ…

人間だもの?

昨日と一昨日は震えるほど寒かった。「10月なのに暑い」から「10月なのに寒い」とは。急すぎる。 雨だったから尚更だろうが、11月でも日中はもう少し暖かかったような。昨年の記憶を掘り起こして定例ノスタルジー。来週はまた30°C近くまで上がるそう。急すぎ…

気高さは買えない

「くず餅」は某和菓子屋の看板商品で、それに罪は無いのだけれど、奇しくもブーメランのように響いてしまう。漢字だと「葛」と「屑」で異なることは断っておく。 その某和菓子屋の某(元)代表取締役社長が起こした交通事故が話題。 簡潔にまとめると、信号無…

To Your Majesty

日本列島には巨大台風。「数十年に一度」は使い古された感があっても、「過去に例が無いほど」と形容されるのは新鮮だ。文字通り「過去に例が無い」のだから、聞き馴染みがあっても困るのだが。それはさておき。 英エリザベス2世女王陛下が、去る9月8日に崩…

眩しさの後

今年の8月もあと数日で終わり。窓辺に立って息を深く吸い込めば、長野の避暑地を思い出す。空気はやっぱり、ある程度冷たい方がおいしい。25℃前後の最高気温は、季節は絶えず移ろうものだと教えてくれる。とは言え、天気予報によれば週の半ばは再び猛暑日。…

真夏の秋

「9月並み」と伝えられる気温。エアコン要らずで、窓を開けると清涼な風が流れる。夕暮れ、素肌には少しだけ肌寒いほどに。 体力的には過ごしやすいが、気分の方はどうか。今日の空気は秋のそれに似て、そっと一抹の寂しさを運んでくる。僕は吸って吐いて、…

自分であること

“女性関係”について問われる度に思う。僕が女性を好きになるという前提は(その事実を示していない状況において)なぜどのように生じるのか。答えは明らかで、要するに多数決の原理なのだろうが。 特別な事情を介さなければ、この類のコミュニケーションを理…

イタリアに行ってみたい

今夜のVNL(Volleyball Nations Leagueの頭文字)は対イタリア戦。日本のトッププレイヤーも修行に出るほどの強豪国。 両者ともリードを許さないフルセットの激闘は見応え抜群だが、TV越しにも緊張を強いられる。流れのスポーツと語られるだけあって、一つ一…

ドイツに行ってみたい

“Das Beste oder nichts” 英語だと“The Best or nothing”で、邦訳すると「最善か無か」。メルセデス・ベンツの企業理念である。より詳細には、同ブランドの生みの親の一人、即ち自動車の歴史を切り開いた天才技術者、ゴットリープ・ダイムラーの口癖だったそ…

夏至の前日に

一度目が覚めてから眠れず起きていたが、4時丁度でこんなに明るいのか、と感動している。東の空は、ピンクグレープフルーツみたいな色。一定のリズムかつ高いピッチで囀る外の鳥は、何と呼ぶのだろう。蒸し暑さに嫌気が差す毎日だが、明け方の空気は清々し…

不快でも快感

昨日は今季初めて、夏の夜の匂いがした。 湿気をムダに多く含み、気温も下がりきらない、あの感じ。快適とは言い難い。 高温多湿を天敵とする僕にとって、少なくとも過ごし易さという観点で見れば、夏は好ましい季節ではない。蓼科あたりに逃げたくなること…

2022年4月22日。 1日、1日、ただ生きていたら、1年が経ってしまった。それだけのことだ。 笑って写真を見返せるようになった今でも、現実と向き合うこと、現実を受け容れることを、密かに拒んでいる自分がいる。後悔だって、挙げたら切が無い。悲しみの絶対…

ガキのままで

北京五輪で4回転アクセルに挑んだ羽生結弦選手が「僕の心の中に9歳の自分がいて、あいつが跳べってずっと言ってたんですよ」と語ったのは記憶に新しい。 転倒や回転不足はありながらも、4回転アクセルとして国際スケート連盟に認められたのは世界初だとか。 …

この春、あの春

暖かい。を通り越して、暑い。初夏の一歩手前の様だった昨日。庭の薔薇も芽吹いたり。一転冷える夜は、如何にも冬が明けた頃のそれ。なんだか。 例えば桜色の京都とか、春の耽美な世界には恋している。いい思い出も多分にある。 けれど、春は嫌いだ。そう息…

客観的主観

先週の月曜日はとても死にたかった。 まあ希死念慮は慢性的なもので、それも困ったものだが、落ちる所まで落ちるとかなり困る。 そもそも最近、体調がおかしい。 胃腸・不調(CV:ジョイマン高木)である。食欲はやや落ち、特に脂っこいものは多く入らない。…

1月8日は愛犬の誕生日。 おめでとう。 遺影に向かってそう告げた途端、涙が込み上げた。顔を合わせて伝えられないんだ、呼びかけても応えはないんだ、と。悲しい。 この悲しみが絶えることはない。絶えるわけもない。それでいい。あの子が遺してくれた悲しみ…

冷たい空気と温かい空気が混ざり合う、春の終わりの、風が強い日だった。4月22日。 あの日から半年。理解も受容も追いつかないまま、季節は否応なく巡って秋。今日は雨風が冷たく、冬同然の気温だ。 月日が経つのは早い。そう感じるのは、心に平穏が戻った証…

4月11日から10日。早いような遅いような。 その日も愛犬の通院だった。日によってムラはあるものの、少しずつ元気になってきていた。そう思っていた。前々日の金曜日には、2週間ぶりにドライフードを食べてくれたし。それを踏まえた上で「念のため」点滴と…

4月4日、日曜日。愛犬が腎不全と診断されてから、丁度1週間だ。因みに、宇多田ヒカルの『花束を君に』と『真夏の通り雨』を初めて聴いてから5年。ということは、高校入学から5年。あの日と同じく雨だ。 結局、休診の木曜日を除いて、毎日通院していた。特に…

3月30日は花曇り。自宅から見える公園の桜が、風に吹かれて舞い散っていた。儚い。 2日間の点滴を経ても食欲が回復しないため(オヤツだけは喜んで食べるのだが)、今日も動物病院へ。これで3日連続だ。 点滴に加え、血液検査を再度していただくことになっ…

今日、3月28日は長い一日だった。 ここ数日、愛犬の食欲が目に見えて衰退しているようで、どうも具合が悪そうに寝ている時間も増えていたことから、午後3時の診療開始に合わせて病院へ。 初めは単にワガママが高じたのかと考えたが、以前は大好きだったサツ…

地球不適合者

人間関係に悩んでいた自分を懐かしく思う。特に集団での対人接触の機会が減った影響か、感じ方も考え方も適当に(悪く言えば雑に)なったものだ。 人間関係とは「或る距離に或る人が居る」という流動的な現象である。それを時と場合に応じて認識するのみ。好…

適当な開放

私の2020年を一語で表すと「開放」になる。記録として簡潔に書きたい。 始まりは違和感だった。その正体は、成長か飽和か、断念か嫌悪か。季節や疫病の影響の可能性もある。あるいは単なる誤解かもしれない。直視するのは不本意でも、避ければ待つのは破滅だ…

別解で答え合わせ

絶望を見たら、孤独を知ったら、誰かの体に温めてもらいたい。裏表の無い日常を、誰かの心と分け合いたい。僕のことを愛してくれる誰か。存在するのだろうか。他に贅沢が許されるなら、飾らない可愛げと佇まいの美しさを求める。性別はどちらでも好い。ただ…

平穏無事

25日の午前中、愛犬の診療に。 結論を書くと、心臓の状態に関しても、トリミング以来の震えに関しても、大丈夫だということ。 絶えなかった心配事が解消された。この先に何があるかは分からないが、今を愛おしむことに専心しよう。 何事も無く一日を終えられ…

生きやすく死にやすく

自室の片付け。数日を費やして大半は終わった。 5年前の引っ越し(当時中学生、時の流れ…)では、当然ながら荷物を移行することが最優先事項であった。ダンボールに雑に詰め込んだものも多数。今回はそれらを全て一旦出し、整理・整頓することにした。 論理…

命を見つめる

寝ていた愛犬が急に起きて、息苦しい様子を見せた。1分もせずに収まったが、心臓弁膜症と関係があるのだろうか。1ヶ月前のトリミング以降、体を震わせることもある。何かと心配は絶えない。しかし、そう何度も病院に連れて行けば負担になるだろうし。 寝て…

正しい不正解、誤った正解

一人で生きる。そう決めている。決めていることにしている。ここで書く「一人」とは、世帯人数/パートナーの有無、という文脈での意味。友人や広義での労働者との関係は不可欠な要素、寧ろ条件だ。 これは必然的な帰結である。 私は共同生活に適していない…