眩しさの後

今年の8月もあと数日で終わり。窓辺に立って息を深く吸い込めば、長野の避暑地を思い出す。空気はやっぱり、ある程度冷たい方がおいしい。25℃前後の最高気温は、季節は絶えず移ろうものだと教えてくれる。とは言え、天気予報によれば週の半ばは再び猛暑日。どこか安心している自分もいたり。嫌いじゃないの。

 

人恋しさを季節の所為にしてみても哀しいだけ。僕が求め続けている文字通りの「自由」とは、孤独と引き換えに勝ち取ったとして、果たして真の意味で「自由」なのだろうか。近頃、疑わしくてならない。

 

年齢を重ねるにつれ、エアコンの人工的な風をあまり好まなくなった。光熱費や環境負荷に対する後ろめたさもあるのだが。今夜は自然の風を頼って、遠くに虫の声を聴きながら眠ることにする。翌朝に喉が痛くなるリスクくらいは負いたい。