2022年4月22日。


1日、1日、ただ生きていたら、1年が経ってしまった。それだけのことだ。


笑って写真を見返せるようになった今でも、現実と向き合うこと、現実を受け容れることを、密かに拒んでいる自分がいる。後悔だって、挙げたら切が無い。悲しみの絶対値は変わらない。


そう泣き言を溢している間にも、不在は日常になっていく。意に反して一方的に流れていく歳月に空虚を覚えるが、救われている側面もあるのだろう。


偶然の出会いから11年間。子どものようで、弟のようで、友達のようで。晴れの日も雨の日も、学校から帰れば当たり前に待っていてくれて。僕の成長を、実は一番近くで見ていてくれて。


そんな世界は一瞬で幻となり、僕は命というものを知った。終わりの無い喪失感を背負い、無数の思い出を反芻しながら。永遠を超えて愛し続ける。これは変わらない真実。