ドイツに行ってみたい
“Das Beste oder nichts”
英語だと“The Best or nothing”で、邦訳すると「最善か無か」。メルセデス・ベンツの企業理念である。より詳細には、同ブランドの生みの親の一人、即ち自動車の歴史を切り開いた天才技術者、ゴットリープ・ダイムラーの口癖だったそう。
「形態は機能に従う (Form follows function)」「神は細部に宿る (God is in the details)」と並んで、僕の好きな言葉だ。
生きている限り、完全なる「無」を選択することは事実上不可能な場合もあるが、少なくとも姿勢として、重んじていたい哲学である。
何より、飽くまで「最善」を追求する実直さに真価があるのだ。理想は高い方が好い。
そして、最善の何たるかを知れば知るほど、他への欲求は反比例する。突き詰めたところで、某氏の「〇〇か、〇〇以外か。」という論理が完成するようだ。
技術や芸術に限った話ではない。人間関係だって、それでいいじゃん。