4月4日、日曜日。愛犬が腎不全と診断されてから、丁度1週間だ。因みに、宇多田ヒカルの『花束を君に』と『真夏の通り雨』を初めて聴いてから5年。ということは、高校入学から5年。あの日と同じく雨だ。


結局、休診の木曜日を除いて、毎日通院していた。特に水曜日(当初は自宅で様子見をすることになっていたが。私はバイトで迎えには行けず)には、帰宅直後に嘔吐と下痢をしてしまったと両親から報告があり、心配が絶えなかった。


大嫌いな病院で3時間〜3時間半も点滴をされるのは、相当にストレスがかかると思う。それも連日だ。しかし、ぐったり倒れて寝ているのを放っておくのも心苦しく、充分な食事・水分を摂らない以上、点滴をしていただくことで衰弱を回避する必要があったのも事実。彼の負担を考慮しながら、果たして何が正解なのかと、暗中模索の日々を過ごしていた。


金曜日は、こちらとしては簡単な処置のつもりでいたが、「食欲が回復しないのは、疲れより腎臓の影響だろう」「朝晩2回の飲水では、水分が足りていないのでは」という医師の判断に基づき、12時までの2時間だけ点滴。午後は自宅で休ませておいた。


元気な姿を見せてくれるようになったのは、その晩から。自らオヤツを欲したり、父の抱っこを喜んだり。昨日は見違えるほど活発で、水を飲む量も増えたので、栄養補給と投薬のみ病院にお願いした。父の付き添いもあり、且つ10分程度で終わったため、愛犬も幾らか楽だったろう。


今日は、外の音に吠えたり、椅子に尻尾を擦ったりと、以前の様子に一段と近づいている。栄養のあるドッグフード等には興味を示さないものの、ササミをほぼ一本食べる程度には食欲があるので、通院は見送り。


病気とは生涯付き合っていかなければならないけれど、今は何より、活力を取り戻してくれるだけで嬉しい。頑張ってくれてありがとう、と伝えている。