「あの頃」へ

高校で出会った友人らと。3月に顔を合わせた際に感じた、大人になりつつも核が変わらないことの尊さ。それを愛おしみながら、数ヶ月前に思い立ったのがこの計画である。個人的には別の意味も含んでいたが、それは宇多田ヒカルが『Goodbye Happiness』で歌っていることなので割愛する。


泊まり掛けで集い語らうことが主たる目的だったのだ。故に本当は場所なんて何処でも良かった、とここでは明かしておく。だのに蒲郡まで、窮屈な車内での長距離移動を強いて申し訳ない。水回りの清潔が保証されていない施設を忌み嫌う私の独り善がりにならないか危惧していた。結果的には、何かと制限された時世ながら、比較的安心・安全に、そして快適に、プチ贅沢な夏を楽しんでいただけたようだ。感謝したい。


以前、誠実な人が好きだと書いた。誇らしい限り。

 

無音の車内など、退屈だっただろう。論理に従えば、宇多田ヒカルを流すのが最も適当であることは知っていた。が、今の未熟な私にはできない。それに、3人以上で聴くものでもない気がする。