春眠暁を覚えて

存えるために命を削っている。本末転倒も甚だしい。自由を得るための営みが不自由。産声を上げた瞬間からそうだ。馬鹿馬鹿しくなる。やっとの思いで有り付いた快楽も刹那。無責任が恋しい。持て余した頭も体も今直ぐに棄ててしまえたら差し当たり万々歳だ。けれども、愛しているものを残す恐れを克服できずにいる。はたまた喪うのが先だろうか。どうしても悲しい淋しい虚しい。詰まらない夢も全部、諦めたい。