喪失:絶望と希望

この人生、喪失との闘いだと気が付いた。涙が出てきた。


根底にあるのは、物心が付いた頃には既に遺影の中に居た祖父と、活発だが絶対的には高齢である祖母の存在ではないかと考えている。

 

大切な存在を喪った悲しみと、喪う恐れ。日々あらゆる現象に感じている。限りあるものを大切に想う気持ちは、そうした中で養われてきたようだ。


皮肉とも言うべきだろうか。愛を教えてくれるのもまた、喪失なのであった。